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【映画紹介】スタンド・バイ・ミー【※ネタバレ含みます】

このブログで紹介する映画として第一作品目に選んだのは、個人的に夏になると見たくなる『スタンド・バイ・ミー』について書いてみたいと思います。

 

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© 1986 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

【公開】

1986年公開(アメリカ映画)

 

【監督】

ロブ・ライナー

 

【キャスト】

ウィル・ウィートン、リバー・フェニックスコリー・フェルドマンジェリー・オコンネルキーファー・サザーランドジョン・キューザックリチャード・ドレイファス

 

【あらすじ】

作家ゴードン・ラチャンスはある日、『弁護士クリストファー・チェンパーズ刺殺される』という新聞記事に目にします。この弁護士クリストファーは実はゴードンの少年時代の友達で、ここからゴードンはクリストファーや他の少年たちと過ごした12歳の頃を思い出します。

 

ゴードンが少年時代を過ごしたのは、1950年代のアメリオレゴン州の小さな田舎町。治安が悪く不良も多いこの町を舞台に物語は進行していきます。

 

ここに住む4人の少年、ゴーディ(ゴードン)、クリス(クリストファー)、テディ、バーンはとても仲が良く、木の上に組立てた秘密基地に集まっては、隠れてタバコを吸ったりバカ話をしたりして日々を過ごしていました。

 

そんなある日、バーンは不良のお兄さんとその友人が「30キロ先の森で列車にはねられた少年の死体があるらしい」という話をしているのを聞いてしまいます。その話をゴードンたちに報告したところ、「死体を見つけたら有名になれるぞ!」と大盛り上がり。少年たちは、線路沿いを歩く死体探しの旅に出発します。


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© 1986 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

ここから下は『スタンド・バイ・ミー』ネタバレ・結末の記載があります。『スタンド・バイ・ミー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

 

4人は喧嘩したり助け合いながら、線路に沿って冒険のような旅を続けます。鉄橋で列車に轢かれそうになったり、沼ではヒルにかまれたりしながらも、その夜は森で野宿をすることになります。

 

クリスが持参したピストルを持って、交代で見張りをしていた四人ですが、ゴーディとクリスはお互いの見張りの時間がかぶった時に様々な事を話し合います。

 

物語を書く才能があるゴーディですが、親に嫌われていることが傷になり、将来ものを書く希望も持てない事を打ち明けます。一方でクリスは家庭環境の悪さから、自分の未来は何も希望がないということを打ち明けます。2人はお互いの良い所を認め合い、ゴーディには文章を書くこと、クリスには進学することを勧め合いお互いを励まし合います。

 

そんな中、バーンの兄が所属している不良グループたちも、死体の話を聞き仲間とともに死体の場所へ向かいます。次の日にゴーディたち4人は、死体の場所へとたどり着きますが、ちょうど不良グループたちも到着し、死体を要求してきます。バーンとテディはすぐに逃げ出しますが、クリスは抵抗します。クリスの態度に怒った不良グループのリーダー、エースはナイフで襲いかかってきますが、コーディは見張りのときに預かっていた銃で、エースたちの不良グループを退却させました。

 

4人の奇妙な冒険は終わり、町の外れで別れました。その後の進路は別々の道へ行き、お互い疎遠になっていきます。ゴーディは作家になり、クリスは大学へ進学し弁護士になりました。

 

クリスとも長い間会っていなかったが、クリスの昔から変わらない正義感が引き起こした事件だと知りました。それを知って、昔を懐かしみながら、ある日の冒険小説を書き終えようとしていた。

 

その小説の最後のページには「私はあの12歳の時に持った友人に勝る友人を、その後二度と持った事はない、無二の親友と言うのは誰でもそうなのではないだろうか?」と締めくくられていた。

 

【感想】

この『スタンド・バイ・ミー』を観た時にいつも思うのが、「少年時代の全てが詰まってるなぁ」ということです。

 

何となくノリで冒険に出かける感じや嘘か本当かもわからない噂話を聞いて、「行ってみよ♪」ってノリで冒険に出かけちゃうんですよね。なんか、彼らの姿を昔の自分に重ねて「ああ、そういえばあの頃って自分もこんな風によくわからない理由でどこか出かけてたりしてたっけなぁ‥‥‥」なんてことをしみじみ思い返してしまいます。

 

彼らは自分たちの住む町を出て30キロ先の森を目標に歩いて行きますが、大人からすれば30キロなんて大した距離ではありません。でも、12歳の少年たちにとっては自分たちの住む町が世界の全てなわけで、そこから出るという事が冒険の始まりなんですよね。

 

道中のわくわく感とか、あの子供時代にしか味わえない、懐かしい日々をふと思い出させてくれるそんな作品だと思います。

 

その一方、彼らは単に冒険心にあふれる少年というだけではありません。その内面には、とても繊細な問題やコンプレックスを抱えているんです。とりわけ「家族との関係性」においては各々複雑な事情があるわけです。

 

ゴーディの家庭では将来を嘱望されていた実の兄デニーを交通事故で失います。デニーは、アメフトのスター選手で両親も彼の行く末を楽しみにしていました。また、ゴーディにとっても自分の才能を認めてくれる良き理解者でした。

 

ところが、そのデニーが死んでしまい家族の関係は一変。両親は無気力になり、ゴーディに対しても冷たく接するようになります。(ゴーディは夢で父親からデニーの代わりに自分が死ねばよかったと言われる夢を見てしまうほど)

 

クリスは頭はいいが、家にはアルコール中毒の父親と不良の兄がいるため、周囲から信用されていません。それがゆえに進学も含めて将来について悲観してしまっているわけです。

 

テディは軍隊出身の父親が誇りですが、実はその父は精神を病んでしまっており、彼に対して虐待をするようになります。父親を尊敬する一方で、その父親から虐待されるというジレンマを抱えています。

 

12歳という年齢は大人になっていく過程で、一番もどかしい時期ですよね。自分はもう子供じゃないと思っていても、どうしても親や家庭で起こっていることに振り回されてしまいます。それに対して子供たちが出来ることは少ないし、無力です。

 

そういう表向きの「少年っぽさ」と「繊細さ」と「無力感」を非常にうまく描いていると思います。

 

たぶん大人が見ると大なり小なり、子供達に過去の自分を重ねて見る場面があるかと思います。爽やかかつ哀愁漂う大人にオススメの作品ではないでしょうか。

 

【まとめ】

今回は『スタンド・バイ・ミー』という映画を紹介しました。もちろんプライムビデオで無料で見る事ができますので、興味がある方はぜひご覧になってみてください。

 

それでは今回はこの辺で。